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遮音性について(その2) 

ご覧いただき、ありがとうございます。


最近、新築マンションを取り扱ったテレビ番組を見ていると、

特に「買い煽り」の傾向が強いように感じます。

首都圏では、企業の不良資産売却が一段落し、

まとまった規模の土地を取得しにくくなっています。

湾岸エリアに続々と超高層マンションの建築が予定されているのも

その流れなのでしょう。

大量に供給されるタワーマンションが在庫になってしまうことを

売り手側が恐れ、「買い煽り」へとつながっているという見方は、

斜に構えすぎでしょうか。

「マンションは今が買いどき?」という疑問は

永遠のテーマのように語られています。

よく耳にするからでしょうか、

この問い自体に何ら疑問を挟むことなく

受け入れられていますが、

かなり曖昧で危険だと思います。

本来、「買い手にとってマンションは今が買い時?」

と問われるべきテーマですが、

現状では「売り手側の意向」を含んで

議論されていることが多々あります。

いつの間にか

「売り手にとってマンションは今が売り時?」

とテーマがすり替えられているかのように。

「自分にとってマンションは今が買い時?」

と考えることで、

検討すべき項目がたくさんあるマンション選びにおいて

より正確に判断できるのではないでしょうか。



前置きが長くなりましたが、前回の続きです。

(1)上下階からの騒音
(2)お隣の住戸からの騒音
(3)周辺外部環境からの騒音

の3つの騒音のうち、(1)についてご説明しましたので、

今回は残りの2つについてです。

(2)についでですが、ここではお隣にお住まいの方から

聞こえてくる騒音だけでなく、

たとえば自分の住まいにエレベーターが接していれば

そこから伝わってくる音なども含まれます。

基本的にはお隣からの音に対してどれくらいの

静粛性を確保できるか、ということになるのですが、

対策として有効になるのは、やはり

「戸境壁の厚さ」

になります。

目安としては20cm欲しいですね。

25cmあれば、安心できると思います。


バスルームやトイレなどの水回りは音を発生しやすい場所なので、

取り囲む壁はほかの部分よりも壁が厚めになっています。

しかし、将来のリフォームを考えると、

住戸内のレイアウト変更によって

お隣の住戸の水回りと自分の住戸のリビングが

通常の厚さの壁で接する可能性もあります。

ですから、水回りだけが厚めの壁であれば安心

というわけではありませんので、

戸境壁全体の厚さをチェックする必要があります。



今回は前置きが長くなりましたので、

(3)については次回、ご説明いたします。


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遮音性について(その1) 

ご覧いただき、ありがとうございます。


前回、カタログの見方についての記事を投稿した際、

遮音性のお話をしました。

今回はもう少し詳しく書いてみたいと思います。


遮音性について考えるときにまず気をつけたいことは、

「気にし始めると、キリがない」

ということです。

少し耳障りな騒音を遮断すると、

それまでは気になっていなかった音が耳につくようになり、

その音を遮るためにまた別の対策が必要になる。

新たな対策を終えるとまた別の音が気になる…、

というようなことがエンドレスで起こりかねないのです。

対策には当然コストがかかりますので、

高い遮音性の追求には、マンション価格もそれなりに覚悟する必要があります。

まぁ、これは極端すぎる例かもしれませんが、

そんなことアタマに留めつつ、本題へ。


繰り返しになりますが、マンションの遮音性を考えるとき

まずは以下の3つに分けて検討する必要があります。

(1)上下階からの騒音
(2)お隣の住戸からの騒音
(3)周辺外部環境からの騒音

(1)について考えるときは、まず騒音を2種類に分けてみます。

1つめは、「重量床衝撃音」。

具体的にどのようなものかというと、“ドスン、ドスン”というような

子どもが家の中で飛び跳ねたときなどに伝わってくる音のことです。

もう1つは、「軽量床衝撃音」。

これは、フローリングの床をスリッパで歩いたときに伝わる“パタパタ”

という音や、床にスプーンを落としたときの音などのことです。

「重量床衝撃音」を遮るために効果的なのは、

コンクリート床スラブの厚さです。

つまり自分のマンションと上の階のマンションを遮っている

コンクリートの床が果たしてどれくらいの厚さであるか、ということです。

細かいことをいうと単純に厚さだけで決まるわけでもないのですが、

ここでは一応の目安として厚さにだけ注目します。

最低でも20センチは欲しいところです。

この「重量衝撃音」に対してどれくらい遮音性を確保できているかを

見極めるために、

「LH(Level Heavy)」という等級があります。

「重量床衝撃音」に対してしっかりとした対策が施された

マンションか否かを見極めるには、

LH=50(数字が小さいほど高性能)

を目安にするといいと思います。

同様に「軽量床衝撃音」には「LL(Level Light)という等級があり、

LL=45(数字が小さいほど高性能)が目安になります。

LL、LHともにこの数値を確保したマンションであれば、

性能評価書の「音響に関すること」のうち、

「重量床衝撃音」、「軽量床衝撃音」のいずれの項目においても

最高の評価となります。


(2)お隣の住戸からの騒音と(3)周辺外部環境からの騒音については

後日、ご説明する予定です。




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